庭木(植木)を大切にしたい方へ。剪定の意味とコツや基礎知識を庭師が伝授します。
お庭の木々に明るい陽射しが差し込み、そよ風に揺れる枝葉や小鳥たちが楽しそうに囀る風景を眺めながら毎日を過ごせることほど幸せなことはありません。庭木を楽しむには、その木なりの美しさが生きる植え方とお手入れがあります。その樹木に適した環境とお手入れを行えば、必ず美しい姿をみせてくれます。このページでは、庭木や植木を大切にしたい方に、剪定の意味と基礎知識をプロの庭師が解説し、庭木のお手入れのコツをつかんでご自宅のお庭を一層美しく整え、四季を楽しんでいただける一助にしていただければ幸いです。
庭木の生育を助けて樹形を美しく整える
病害虫を防止して枝枯れを予防する
好みの樹形に整える
剪定時期は樹木により異なります
樹木別剪定の方法
アオキ | アオダモ | アオハダ(青膚・青肌) | アカシア | アガベ | アジサイ | アセビ(馬酔木) | アレカヤシ | イタリアンサイプレス | イチイ(一位) | イチジク | イチョウ | イヌツゲ | イヌマキ | ウエストリンギア | ウチワサボテン | ウバメガシ | ウメ(梅) | エゴノキ | オオデマリ(大手鞠・大手毬) | オリーブ | カイヅカイブキ | カエデ | カキノキ(柿の木) | ガクアジサイ | カクレミノ(隠蓑) | カシ(樫) | カツラ | カナメモチ | カナリーヤシ | カリン | カレックス | キャラボク | キンモクセイ | クリスマスホーリー | グレビレア | ゲッケイジュ | ケヤキ(欅)| コウヤマキ | ココスヤシ | コニファー | コノテガシワ | コブシ | コルジリネ | サカキ(榊) | サクランボ | サザンカ(山茶花) | サツキ | サルスベリ | サンゴジュ | シイ | シマトネリコ | シャリンバイ | ジューンベリー | シュロ | シラカシ | シラカバ | シルバープリペット | スギ | ストレリチア | セルリア | ソテツ(蘇鉄) | ソメイヨシノ(桜) | ソヨゴ | タイサンボク | タケ | ダシリリオン | チャメロプス | ツゲ | ツツジ | ドラセナ | ナツメヤシ | ナンテン(南天)| ニシキギ | ハウチワカエデ | ハナミズキ | ハナモモ | バンクシア | パンパスグラス | ヒイラギ(柊)| ヒイラギナンテン | ヒバ | ヒメシャラ(姫沙羅) | ブラシノキ | ブラヘアアルマータ | ブルーベリー | プロテア | ボタン | マキ(槙)| マサキ | マツ(松) | モクレン | モチノキ | モッコク | モミジ(もみじ)| ヤツデ | ヤマボウシ | ヤマモモ | ユーカリ | ユキヤナギ | ユズリハ | ユッカエレファンティペス | ユッカロストラータ | ライラック | ラベンダー | レイダンディ | レッドロビン | ローズマリー
剪定マニュアルダウンロード
剪定(せんてい)の意味は?
剪定の本来の意味はどういうことでしょうか?
剪定(せんてい)とは、本来、庭木や果樹、盆材や植木などの樹木や草花の生育、開花、着果の促進と樹形を整えたり、病害虫予防などを目的として枝を切ったり摘んだりすることをいいます。
庭木の生育を助けて樹形を美しく整える
お庭の限られたスペースに植えられた庭木を自由に大きく伸ばすというわけにはできません。お家や外構エクステリアなどとの調和や大きさや高さなどの制限に留まるように、庭木はお手入れを行い維持していくことが必要です。隣同士の庭木の枝が重なり、隣の木の枝や葉が重なり合うようになってしまうと、樹勢の強いほうが隣の木の樹勢を弱めて枯らせてしまうこともありますし、重なり合った部分の樹形も乱れてしまいますから、生活空間の一部であるお庭の庭木は放任せず、剪定を行ったり、枝や葉を間引いたり、切り詰めたりして、美しさを保って欲しいものです。
病害虫を防止して枝枯れを予防する
お庭の庭木は、広さや高さの制限があるので、自然樹のように上枝が茂ると下枝が枯れるというサイクルを繰り返しながら樹高を伸ばしていくことはできませんから、上枝の込み合った部分の枝を間引いたり、切り戻しをして、木の内部まで光が届くようにして下枝の枯れを防ぎます。また、透かし剪定を行うことにより、木の内部まで日光が入ったり、風が通りやすくなるので、病害虫の発生を防ぐという効果もあります。
好みの樹形に整える
庭木の剪定には、生長を促したり、病害虫を予防するという面のみならず、自分好みの樹形に仕立てるという目的もあります。土地の形に合わせた生垣や、住居や庭の様式に調和させた仕立て方、動物の形をかたどったトピアリーなど、さまざまな特色を持った造形物を制作することもできます。
剪定時期は樹木により異なります
庭木の剪定時期は、樹種によってそれぞれ適期が違います。
落葉樹
落葉樹の場合の剪定の適期は、落葉して休眠期に入っている晩秋から初冬にかけての時期です。この時期は葉がないので小枝の状態までよく見えること、花木の場合は、ほとんど花芽が分かるので、翌年の開花数の調整ができるという利点もあります。
落葉樹の剪定方法や育て方リンク
アオダモ | アオハダ | アジサイ | イチジク | イチョウ | ウメ | エゴノキ | オオデマリ | カキノキ | ガクアジサイ | カツラ | カリン | ケヤキ | コブシ | サクラ | サクランボ | サルスベリ | シャラ | ジューンベリー | シラカバ | ハウチワカエデ | ハナミズキ | ハナモモ | ヒメシャラ | ブルーベリー | ボタン | モクレン | モミジ | ヤマボウシ | ユキヤナギ | ライラック
常緑樹
常緑樹の中でも針葉樹は寒さに強いので冬でも剪定が行えますが、通常は3月~4月の時期に行います。ヒバ類やカイヅカイブキなど、生垣や刈込仕立てのものは、一次成長の終わった夏に二度目の剪定を行うと、小枝が増え、更に姿を整えやすくなります。ツバキやクチナシなどの常緑広葉樹は、冬の剪定に弱く、葉数を減らすと寒害を受けやすくなるため、暖かくなる4月~5月頃が剪定の適期となります。
常緑樹の剪定方法や育て方リンク
アオキ | アセビ | ウバメガシ | オリーブ | カイヅカイブキ | カクレミノ | カシ | キンモクセイ | ゲッケイジュ | コノテガシワ | サカキ | サザンカ | サツキ | サンゴジュ | シマトネリコ | シャリンバイ | シラカシ | シルバープリペット | セルリア | ソテツ | ソヨゴ | ツゲ | ツツジ | ナンテン | ヒイラギ | ヒバ | マキ | マツ | ヤマモモ | ラベンダー | レイランディ | レッドロビン | ローズマリー
樹木毎の剪定の適期はこちらでご確認ください。

剪定の種類や基本のやり方はこちらでご確認ください。

剪定の正しい切り方はこちらでご確認ください。

生垣の剪定と時期はこちらでご確認ください。

高くなり過ぎた木の剪定の時期とやり方はこちらでご確認ください。

透かし剪定と剪定の手順は動画でご確認ください。
樹木別剪定の方法
樹木は樹種により、基本的な剪定の方法、剪定に最適な時期、切り方などが異なっていますので、剪定を行いたい木の基本的な剪定方法は、樹木毎の剪定方法を解説している個別の詳細ページをご確認ください。
アオキ

アオダモ

アオハダ(青膚・青肌)

アカシア

アガベ

アジサイ

アセビ(馬酔木)

アレカヤシ

イタリアンサイプレス

イチイ(一位)

イチジク

イチョウ

イヌツゲ

イヌマキ

ウエストリンギア

ウチワサボテン

ウバメガシ

ウメ(梅)

エゴノキ

オオデマリ(大手鞠・大手毬)

オリーブ

カイヅカイブキ(貝塚伊吹)

カエデ

カキノキ(柿の木)

ガクアジサイ

カクレミノ(隠蓑)

カシ(樫)

カツラ

カナメモチ

カナリーヤシ

カリン

カレックス

キャラボク

キンモクセイ

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)

グレビレア

ゲッケイジュ(月桂樹)

ケヤキ(欅)

コウヤマキ

ココスヤシ

コニファー

コノテガシワ

コブシ

コルジリネ

サカキ(榊)

サクランボ(さくらんぼ)

サザンカ(山茶花)

サツキ

サルスベリ

サンゴジュ

シイ

シマトネリコ

シャラ

シャリンバイ

ジューンベリー

シュロ

シラカシ

シラカバ

シルバープリペット

スギ

ストレリチア

セルリア

ソテツ(蘇鉄)

ソメイヨシノ(桜)

ソヨゴ

タイサンボク

タケ

ダシリリオン

チャメロプス

ツゲ

ツツジ

ドラセナ

ナツメヤシ

ナンテン(南天)

ニシキギ

ハウチワカエデ

ハナミズキ

ハナモモ

バンクシア

パンパスグラス

ヒイラギ(柊)

ヒイラギナンテン

ヒバ

ヒメシャラ(姫沙羅)

ブラシノキ

ブラヘアルマータ

ブルーベリー

プロテア

ボタン

マキ(槙)

マサキ

マツ(松)

モクレン(木蓮)

モチノキ

モッコク

モミジ(もみじ)

ヤツデ

ヤマボウシ

ヤマモモ

ユーカリ

ユキヤナギ

ユズリハ

ユッカエレファンティペス

ユッカロストラータ

ライラック

ラベンダー

レイランディ

レッドロビン

ローズマリー

剪定マニュアルダウンロード
庭木は正しいお手入れを行えば、必ず美しい姿をみせてくれます。植物は生き物なので、できる限りお世話を行い、いつも美しい姿でいて欲しいものです。剪定はコツをつかんでくると上手になっていきますから、頑張ってみて欲しいと思います。ご自身での施工が難しい場合は「庭.pro」までご用命くださいね。では素敵なお庭ライフをお楽しみくださいね。
2024年1月30日更新
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎







