ヒメシャラ(姫沙羅)の剪定!剪定のプロが方法を伝授します
ヒメシャラ(姫沙羅)は自然樹形が美しい樹木で強剪定は必要としませんが、樹高が高くなる樹木のため、大きさを整える剪定が必要になります。
ヒメシャラ(姫沙羅)の剪定の時期ややり方など、基本のやり方をプロの庭師がご紹介します。
目次
ヒメシャラ(姫沙羅)の基礎知識
ヒメシャラ(姫沙羅)の特長
ヒメシャラ(姫沙羅)の育て方
ヒメシャラ(姫沙羅)の剪定時期
ヒメシャラ(姫沙羅)を剪定をするメリット
ヒメシャラ(姫沙羅)の剪定方法
ヒメシャラ(姫沙羅)の剪定のコツ
ヒメシャラ(姫沙羅)の病害虫
自分での剪定は事故に注意!
ヒメシャラ(姫沙羅)の基礎知識
学名:Stewartia monadelpha
科名:ツバキ科
属名:ナツツバキ属
原産地:日本
和名:姫沙羅
英名:Tall Stewartia
樹高:1.5m~8.0m
区分:落葉広葉樹
耐暑性:普通
耐寒性:普通
開花期:6月~7月
花色:白
植えつけ時期:12月~3月
剪定時期:12月~2月
用途:シンボルツリー他
花言葉:愛らしさ、謙虚、謙譲
ヒメシャラ(姫沙羅)の特長
ヒメシャラ(姫沙羅)は一般的にシャラノキと呼ばれるナツツバキ(夏椿)によく似ていますが、ナツツバキ(夏椿)よりも一回り小ぶりな葉や花を付けます。半模様が美しい赤褐色の樹皮の枝ぶりも繊細で、雑木の庭やシンボルツリーとして人気の高い樹種です。
ヒメシャラ(姫沙羅)の育て方
ヒメシャラ(姫沙羅)半日陰程度の日当たりのよい場所を好み、強い西日を嫌います。本来は湿気の多い山地に自生している樹種のため、土壌は肥沃な湿り気のある土を好み、通気性もあり水もちも良い場所が適します。土壌に問題のある場合は腐葉土や黒土・赤玉土などを漉き込んで土壌を整えておきましょう。肥料は花後の9月頃にお礼肥をし、1~2月ごろに寒肥を少量与えましょう。
ヒメシャラ(姫沙羅)の剪定時期
ヒメシャラ(姫沙羅)ぼ剪定時期は落葉後の11月後半から2月が適しています。また花後に枝葉が混み合っている場合は、古い枝を根元から切り、株の数を減らしておきましょう。
ヒメシャラ(姫沙羅)を剪定をするメリット
ヒメシャラ(姫沙羅)は樹勢は弱いのですが、放置し過ぎると樹高が高くなりやすいため、定期的に剪定することで樹形を美しく保つことができます。また枝が混み合って日当たりや通気性が悪い状態が続くと枝枯れの原因になるため、一気に刈り込む強剪定ではなく定期的な「間引き剪定」や「透かし剪定」が適しています。
ヒメシャラ(姫沙羅)の剪定方法
ヒメシャラ(姫沙羅)は自然樹形が美しい樹種のため、強剪定は必要としませんが、樹高が高くなりやすいため、樹高を整える剪定が必要です。樹冠からはみ出した徒長枝や古くなった下枝や枯れ枝などの不要枝は幹の付け根ギリギリで切ります。
ヒメシャラ(姫沙羅)の剪定のコツ
ヒメシャラ(姫沙羅)を剪定する際に枝を根本から切らず残してしまうと細い枝が多数吹き出してしまうので枝先で切らない様に気を付けましょう。
ヒメシャラ(姫沙羅)の病害虫
ヒメシャラ(姫沙羅)はツバキ科に多いチャドクガの食害にあい易い樹種です。また病気は「さび病」と呼ばれる葉に病斑ができる病気や白紋羽病、幹心腐病など根や幹が侵される病気にも注意が必要です。
2024年1月29日更新
執筆者:造園技能士 吉田 昌良