ソメイヨシノは日本では他の品種を圧倒するほど、サクラ(桜)の中でも人気の樹木になります。お花見の時期になるとよく目にする桜の品種とも言えるでしょう。
自分で剪定したいけど、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」といわれるように、剪定したり、枝が折れたりした切り口から腐りやすい性質の樹木のため、失敗して枯らしたり、傷めてしまったらどうしようと心配になることもあるかと思います。
この記事では、ソメイヨシノ(桜)の剪定方法や基本の育て方などをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ソメイヨシノ(桜)の基礎知識
ソメイヨシノ(桜)の特長
ソメイヨシノ(桜)の剪定のタイミング
ソメイヨシノ(桜)の剪定メリット
ソメイヨシノ(桜)の剪定方法
ソメイヨシノ(桜)の剪定の注意点
ソメイヨシノ(桜)の育て方
ソメイヨシノ(桜)の病害虫
↳がん腫病
↳天ぐ巣病
↳アメリカシロヒトリ
まとめ
自分での剪定は事故に注意!
ソメイヨシノ(桜)の基礎知識
学名:Cerasus ×yedoensis
科名:バラ科
属名:サクラ属
原産地:日本
和名:ソメイヨシノ
樹高:高木
常落区分:落葉性
日照:日なた
開花期:3月~5月
花色:白、ピンク
植えつけ時期:11月~12月
耐暑:強い
耐寒:強い
剪定時期:11月~2月
記念樹:「卒業記念」「入学・入社祝い」「創立記念」「栄誉を称える」に向いています。いっせいに咲き誇るサクラの花は成功のシンボルとされています。詳しくはこちらから
花言葉:「精神美」「優美な女性」「純潔」
ソメイヨシノは江戸で「オオシマザクラ」と「ヒガンザクラ」を交配し、品種改良された園芸品種の桜になります。
名前の由来は、当初花の名所・吉野山から「ヨシノザクラ(吉野桜)」と命名されていました。しかし、吉野山のサクラ(桜)はヤマザクラだったために誤解を招くとされ、作出された染井村の名を取って「ソメイヨシノ(染井吉野)」になりました。
ソメイヨシノの特性としては切り口が塞がりにくく腐りやすい性質になりますので、剪定難易度はやや高めの樹木になります。
とは言っても樹木をより長く楽しむためには剪定は欠かせません。初心者の方でも若木の内から剪定を行いましょう。
ソメイヨシノ(桜)の特長
ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラが交配して生まれた日本産の園芸品種のサクラ(桜)になります。
特長としては、樹形は横に大きく広がり、花弁は5枚で咲き始めは淡紅色をしており、満開になると白に近い色味になります。
ソメイヨシノ(桜)の剪定のタイミング
ソメイヨシノ(桜)は大木まで育ってから枝を切ってしまうと、木が衰弱してしまいます。植えつけてから5年目までの若木の内に、理想の樹形へ生長するよう剪定を行いましょう。
ソメイヨシノは落葉樹です。剪定時期としては、葉が落ちた冬の12~2月頃が適しています。落葉中の休眠期は樹木へのダメージが抑えられるため、ソメイヨシノ(桜)の剪定をする際は冬の時期に行うのが好ましいです。
葉が落ちた後の剪定は芽の位置や枝の形が確認しやすいので、初心者でも剪定をしやすい時期になります。
ソメイヨシノ(桜)を含めた、樹木別剪定時期年間カレンダーを作成しました。興味がある方は、ぜひご覧ください。

ソメイヨシノ(桜)の剪定メリット
ソメイヨシノ(桜)は、放っておくとどんどん大きくなり手に負えなくなってしまいます。そのため、若木のうちからこまめに剪定し、コンパクトなサイズで管理するとよいでしょう。ソメイヨシノ(桜)は、日当たりのよい方向へ枝が伸びる傾向があるため、不要な枝を剪定で整理することにより、樹冠内部への日当たりを均一にすることができます。
ソメイヨシノ(桜)の剪定方法
【植え付けから~5年(若木)】
ひこばえ
主幹以外に根元から伸びている枝は、剪定をしないと主幹から栄養を奪ってしまいます 。主幹に栄養を集中させるために、ひこばえは切り落としましょう。
ふところ枝
他の枝に絡む枝や込み合っている枝は、風通しを悪くしたり、他の枝が折れて腐ってしまう原因になりかねないので剪定をしましょう。
風通しを良くすることで、病気や害虫対策にもなります。
【6年目以降】
逆さ枝
理想樹形にそぐわない枝になる可能性があるため切り落としましょう。
枯れ枝
枝先のみが枯れているようであれば、枯れている部分までを切り落としましょう。枝全体が枯れていれば、枝の分岐点で切り落とします。
枯れているかどうかの確認は、枯れている枝は生きている枝に比べてハリが無く変色しています。枝の色などで見分けて剪定をしましょう。
■剪定方法をさらにくわしく知りたい方は、下記の記事がおすすめです。


ソメイヨシノ(桜)の剪定の注意点
ソメイヨシノ(桜)は「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」といわれるように、剪定したり枝が折れたりした切り口から腐りやすい性質の樹木になります。
枝の剪定後や折れてしまった場合は、切り口に癒合剤を塗るなどして殺菌対策をしましょう!
また、冬場の12月~2月以外の時期に剪定を行うと、切り口が確実といっていいほど腐ってしまう可能性が高いので、適切な時期以外に剪定を行うのは控えましょう。
ソメイヨシノ(桜)の育て方
日当たり
日当たりのよい場所を好みます。
水やり
自然雨で育てることができます。
肥料
成木ならほとんど不要ですが、12月~2月、5~6月頃に油粕や化成肥料を根のまわりにあたえましょう。
植え付け
ソメイヨシノ(桜)の植え付けは12月~3月が適期です。
日当たり、水はけのよい肥沃な場所を好みます。
ソメイヨシノ(桜)の病害虫
ソメイヨシノ(桜)は病害虫に注意が必要です。
がん腫病
葉柄痕、枯死枝痕、傷口から病原菌が侵入し発病します。
冬の間に、こぶの下部で枝を剪定します。
天ぐ巣病
枝の一部が膨れてこぶになります。
こぶの下部で枝を剪定し、切り口には殺菌材を塗布します。
アメリカシロヒトリ
年に2回(6月上旬~7月中旬頃、8月上旬~9月中旬頃)発生し、幼虫が葉を食害します。
薬剤を散布し駆除します。
■害虫対策をさらにくわしく知りたい方は、下記の記事がおすすめです。

まとめ
「ソメイヨシノ(桜)」は、春を告げる日本を代表する花木として古くから日本で愛されてきました。春のお庭を彩るシンボルツリー向きの花木ですが、放任すると手に負えなくなるほど大きくなりため、若木のうちからこまめに剪定し、コンパクトなサイズで管理するとよいでしょう。もしどうしても剪定をする勇気が無い…という方は、プロの庭師に相談されるのもよいでしょう。
ソメイヨシノ(桜)の剪定やお手入れで困った場合は、ぜひ庭のプロ集団『庭.pro』へご相談くださいね。適切な時期と剪定方法で、お庭に素敵なソメイヨシノ(桜)の花を咲かせましょう!
2024年1月30日更新
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎








