ハナミズキに似たヤマボウシ。自分で剪定したいけど、失敗して枯らしたり、傷めてしまったらどうしよう・・・。そんな方に、ヤマボウシの剪定方法やコツ、剪定時期についてご紹介します。
目次
ヤマボウシの基礎知識
ヤマボウシの特長
ヤマボウシの育て方
ヤマボウシを剪定する時期は?
ヤマボウシの剪定方法
ヤマボウシを剪定をするメリット
ヤマボウシを剪定のコツ
ヤマボウシの増やし方
やっぱりプロに依頼したい方
ヤマボウシの基礎知識
学名:Benthamidia japonica
科名:ミズキ科
属名:ミズキ属
原産地:中国、朝鮮半島、日本
和名:ヤマボウシ(山法師)
英名:Kousa Dogwood
開花期:6~7月
花色:白,ピンク,帯緑色
耐暑:普通
耐寒:普通
剪定時期:1~3月
樹高:高木
常落区分:落葉性
日照:日なた
記念樹:「新築・新居祝い」に向いています。友情の証の記念樹として贈られています。詳しくはこちらから
花言葉:「友情」
ヤマボウシの特長
庭木にも利用されるが、10m近くまでに育つ樹ですので空間が必要です。本来山の谷筋などに自生する樹木なので、水はけのよい常に水が存在する場所を好みます。
また、花の形が似ていることから、ヤマボウシはハナミズキと混同されることがありますが、ハナミズキとの違いは花の形状です。ヤマボウシが花弁の先がとがっているのに対し、ハナミズキの花弁の先は丸く、切込みが入ったようになっています。
自然に樹形が整い幹肌が鹿の子模様になることから、個人庭園のシンボルツリーや景観木、公園木としても広く利用されています。
ヤマボウシの育て方
日がよく当たるやや乾燥した場所が適しています。庭植えの場合は、水やりの心配はありません。剪定で不必要な枝を切っておかないと、上部が横に広がってしまいます。ヤマボウシは花が上向きにつきますので、上から見下ろされるような場所に植えると、花を観賞しやすくなります。
ヤマボウシを剪定する時期は?
1~3月頃に剪定してください。自然樹形を保つように枝の途中で切らずに太めの枝などを間引くようにする。
ヤマボウシの剪定方法
枝のバランスを見て本数を間引きます。木を大きくしないのであれば、長い枝は枝元で切ります。高くなりすぎたら主幹を2~3mの高さで切り落とし切り口に保護剤を塗布する。
ヤマボウシを剪定をするメリット
放任するより剪定して刺激した方が、花つきが良くなると云われています。
ヤマボウシ剪定のコツ
長楕円形にしていきます。ただし、きちんと丸くしようとすると不自然になるのでほどほどに。剪定の際に注意することは、花芽と葉芽の違いを見分けることです。ヤマボウシの花芽と葉芽は強剪定をする冬の時期にはすでについています。その違いは大きさです。花芽が丸みを帯びているのに対し、葉芽はツンとした形状で固いです。剪定時には花芽を残し余分な葉芽は切り落とす必要があります。
ヤマボウシの増やし方
園芸品種は3月から4月ごろに「つぎ木」でふやします。タネから育てたヤマボウシの台木に切りつぎによって行います。
タネまきの方法は、秋に熟した果実を採取し果肉を取り除きタネを水洗いしたあと、すぐにまいてください。
2024年1月25日更新
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎