こんにちは。庭.pro編集部スタッフの自宅に春のお花が咲き始めました。サクランボ(暖地桜桃)、アーモンド(扁桃)、サクラ(初御代桜)の3種類が一度に開花しました!撮影日は本日、2022年3月17日です。さて、どれがどのお花か分かりますか~?
A | B | C |
答えは~
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Aは「アーモンド」
アーモンドはバラ科モモ属の落葉高木で、樹高5m程度になります。この3種類の中では、毎年一番早く開花していますが、今年はちょっと遅めかも知れません。モモの仲間なので花はモモの花にそっくりで、花びらの中にピンクの筋が入るのが特徴です。実はモモそのもので、種の中の仁の部分がアーモンドです。杏仁豆腐も良く口にすると思いますが、杏仁豆腐は、杏(アンズ)の仁の部分を使用するので杏(アンズ)の仁で杏仁です。ということは、アーモンドの仁を使えば、アーモンド仁豆腐ですかね~?
Bは「サクランボ」
サクランボはバラ科サクラ属の落葉中高木で、樹高は3~4m程度になります。サクランボは基本的に寒冷な気候を好みますが、暖地桜桃(だんちおうとう)は暖かい地域でも、結実性が良くて病気にも強いので私のような初心者向きな品種です。果実は小粒ですが、毎年よく実って、お花も果実も楽しめます。サクランボは自家不結実性の品種が多く、結実させるには異なる品種の混植が必要ですが、この品種は1本でも結実する品種なので、自宅庭に1本だけ植えて楽しめますよ。
Cは「初御代桜」(ハツミヨザクラ)
こちらは知り合いの山から採取して丸2年の若木です。初御代桜は、野生種のカンヒザクラに啓翁桜(啓翁桜は、ミザクラを台木にして、 ヒガンザクラの枝変わりとして誕生した品種)を交配された品種で、切り花用に適した品種だそうです。花色は染井吉野より少しピンクが強く、開花時期も染井吉野より少し早い品種です。
どうですか?正解しましたか?春を告げる美しい花に囲まれてみませんか。そのお庭に適した庭木やお花をご提案致します。
2022年3月17日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎