【ウチワサボテン】育て方の基本を庭師が伝授

ウチワサボテンの育て方をプロの庭師が伝授します

ウチワサボテン|庭.pro

「ウチワサボテン(Opuntia)」は、サボテン科に属するウチワの様な形をしたサボテンの俗称で、原産地はアメリカ、メキシコ、中米などで、別名仙人掌とも呼ばれます。ウチワサボテンはその名の通り、ウチワの形に似た楕円で、上に伸びていくのが特徴で、綺麗なお花も咲き、育てやすく、一部の地域では食用にも用いられている、親しみやすい多肉植物です。このページでは、「ウチワサボテン」の育て方やお手入れ方法、剪定などについてご紹介します。

岡山県で剪定・伐採などのお庭のメンテナンスサービスを提供しています
メールでのお問合せはコチラ
お電話での問合せ0120-335-332【営業時間】9:00~17:00 【定休日】日曜・祝日 ]

目次

ウチワサボテンの基礎知識
ウチワサボテンの特長
ウチワサボテンの育て方
ウチワサボテンの剪定方法
やっぱりプロに依頼したい方

ウチワサボテンの基礎知識

学名:Opuntioideae
科名:サボテン科
属名:オプンチア属
原産地: 南北アメリカ、メキシコ、キューバなど
和名:ウチワサボテン
英名:Opuntia
樹高:低木 3m~5m
常落区分:常緑性
日照:日なた
耐暑:強い
耐寒:普通
開花期:6月~8月
花色:赤、ピンク、白、黄色
剪定時期:春、秋
記念樹:花言葉の「枯れない愛」などより、「退職祝い」や「新築祝い」などで、ドライガーデンのお庭には最適です。かわいいお花を付けるウチワサボテンは、多肉植物ファンの方やガーデニングビギナーの方にもおすすめです。
花言葉:「燃える心」、「暖かい心」、「偉大」、「枯れない愛」

ウチワサボテン|庭.pro

ウチワサボテンの特長

ウチワサボテンは多肉植物の中のサボテン科の植物で、ウチワの形に似ていることより、ウチワサボテンと呼ばれていますが、原産地のアメリカや、メキシコ、中米などの乾燥した砂漠や、雨の少ない地域や高山などの過酷な環境でも、生育できるように、葉に水と栄養分を蓄え、トゲの部分には「刺座(しざ)」があるのが特徴です。
ウチワサボテンの属する、オプンチア属には約300種以上の種類があり、種類によって形や色は様々ですが、ウチワサボテンは、ウチワのような平たい楕円形で、茎の節から鱗片状の若い芽を次々と出して生長していきます。
ウチワサボテンは非常に丈夫で、大変育てやすい植物です。環境が合えばどんどんと群生して増えていきます。

ウチワサボテン|庭.pro

ウチワサボテンの育て方

植える場所

「ウチワサボテン」を地植えする場合は、日陰でも日向でも枯れることはありませんが、基本的には日なたの日差しの強い場所を好みます。しかしながら、風通しが悪いと病害虫の原因になるので、風通しは良い場所を選びましょう。

特に、春から梅雨までの間は、しっかりと日光に当てておきましょう。この時期の日光不足は弱い株に育ち、枯死する場合もあるので注意が必要です。梅雨明け後の猛暑日などの強い直射日光は、葉焼けの原因にもなるので、状況を見ながら、遮光も検討しましょう。

土づくり

ウチワサボテンは乾燥気味に育てるのがよいので、水はけのよい土を作りましょう。市販の多肉植物、サボテン用の土でも可能ですし、赤玉土小粒5、軽石小粒4、腐葉土1の配合の用土に植え付けましょう。

水やり

ウチワサボテンの水やりは、アガベユッカなどと同じで構いません。地植えの場合、春、秋は表土が乾いたら与える程度としましょう。冬季は、月1~2回程度の水やりにし、休眠状態で冬越しさせましょう。

春・秋

水やりは午前中に行いましょう。表土が乾いていたら与える程度です。

夏の水やりは、夕方~夜の気温が下がった時間帯に行いましょう。日中の気温の高い時間帯の水やりは、高温で株が蒸れる原因となります。
猛暑期間は、表土が乾いたらたっぷりの水を与えるようにしますが、猛暑の高温期であれば、水やりを多めにすると成長も早いため、表土の乾燥度合いにもよりますが、乾燥が早い場合は、1日1回の水やりでも問題ない株もあるので、早く成長させたい場合は様子を見ながらトライしてみましょう。

冬の水やりは、日中の気温の高い時間帯に行いましょう。気温が0度を切るような場合は、水やりは行わず、断水して冬越しさせましょう。苗が小さい場合は乾燥で枯れる可能性があるため、地植えは控え、鉢植えで移動させられるようにしておきましょう。

肥料

ウチワサボテンの肥料は、アガベユッカと同じで構いません。肥料を施す時期は、生育期の4〜10月です。緩効性肥料を与える場合は、2ヶ月に1回を目安に与えるようにしてあげて下さい。液体肥料の場合には、10日に1回を目安として与えるようにしましょう。

肥料の種類は、一般的な用途の、窒素、リン酸、カリが全て入っているもので、N・P・K比率が5:5:5などのバランスの良いものを選びましょう。追肥は、速効性の液肥を与えますが、多肉植物は成長が遅く、肥料をたくさん必要とはしませんから、多肥にならないように量や濃さを調整しましょう。

植え替え

ウチワサボテンの植え替えは、アガベユッカと同じで構いません。地植えの場合は、基本的に植え替えは必要ありませんが、2年~3年に1度程度は、客土を入れて用土をリフレッシュしたら、より強く美しく育ちます。

冬越し

ウチワサボテンは品種により、越冬温度が異なりますが、基本的には5℃を下回る場合は、寒冷紗などでの対策を行いましょう。種類によって耐寒性が異なるので、種類毎の越冬可能温度を良く調べてから地植えしましょう。

病虫害・病気対策

ウチワサボテンは、比較的病気や害虫に強い植物ですが、風通しが悪かったり、多湿状態が続いた場合などに、立ち枯れ病や根腐れ病、黒斑病、すす病などが発生する場合があります。
また、多湿などにより、根腐れになる場合も多く、根元が茶色くぶよぶよとした状態は、根腐れのサインですから、その場合は胴切りをして用土を改めて整え植え替えましょう。

増やし方

ウチワサボテンは、挿し木で増やす方法が一番成功確率が高い方法です。挿し木は、カットした後に切り口を殺菌剤(ルートンなど)を施し、丸1日以上乾燥させた後に植え付けましょう。植え付ける用土は新しい清潔な土を使用することが良いでしょう。

自分では難しいと感じたら…

庭.proなら、専門の職人が「理想のお庭」を叶えます!庭.proなら、専門の職人が「理想のお庭」を叶えます!
95.4%のお客様にご満足頂いた
庭.proの“3つの安心”

ウチワサボテンの剪定方法

ウチワサボテンは、葉が均一に広がって生長しないため、樹形バランスが悪くなる場合があります。バランスが悪くなった場合は、葉をカットしてバランスを調整しましょう。
また、病気にかかった場合や、伸長し過ぎた場合は、「胴切り」を行いましょう。胴切りは、カットする部分を水平に切り取るだけですが、良く切れるナイフで切ることと、ナイフはできれば消毒を行ったものを使用しましょう。
また、胴切りを行った場合は、切り口を良く乾燥させて病気を防いておきましょう。地植えの場合は扇風機などで風を当てるのも良い方法です。
葉をカットする剪定も、胴切りも、できれば3月~4月頃に行いましょう。夏の暑い時期は弱る原因となる場合があるので、その時期は避けておきましょう。

ウチワサボテン|庭.pro

まとめ

ウチワサボテンは、地植えできる品種もあり、丈夫で生育も早く育てやすい多肉植物です。また、お花も鑑賞できますし、葉肉を食用としている地域もあります。こんなウチワサボテンは、キュートな形にかわいいお花で、昔から愛好家も多く人気も高い植物ですが、近年では、ドライガーデンやロックガーデンの主役としても人気が高くなってきています。ウチワサボテンを上手に育てるポイントは、日当たりは良いところに、水やりは控えめに、水はけと温度と湿気に気を付けることです。

「ウチワサボテンを使ったオシャレなドライガーデンのお庭を作りたい」という方には、ドライ系植物同士の組み合わせや植え方のバランスまでドライ系植物を知り尽くした庭.proにぜひお声がけください。

2024年1月30日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

自分では難しい、
“やっぱりプロに依頼したい”そんな方へ。

庭.proなら、専門の職人が「理想のお庭」を叶えます!
庭.proなら、専門の職人が「理想のお庭」を叶えます!

庭.proがお客様に選ばれる理由
“3つの理由”
  • 専門スタッフが一貫サポート。何でも相談しやすく、安心。



    言葉にしにくい不安や希望を丁寧に伺い、施工完了までしっかりとサポート!

  • ご要望に最適な職人による理想の仕上がりで、安心。



    自分で職人を探す手間がありません!

  • 無料見積もり追加料金なしで、安心。



    明朗会計をモットーとしています。

ご利用頂いた
95.4%のお客様に
満足・
大変満足の
評価を頂いております。

お客様からのご満足の声を
一部ご紹介します。
丁寧で、何度も足を運んでくださり、こちらの意向をよく汲み取って、提案してくださったので、とても安心感がありました。(F様)
考えられる様々なパターンと予測される木の状態を丁寧に説明して下さり、十分納得した上で作業に入って頂きました。結果、本当に満足のいく仕上がりとなり、お願いして良かったです。(K様)
思った以上にスムーズに相談が進み、連絡も小まめにあり、安心して希望通りできた。(S様)
思った以上の出来栄えです。ここまでしてくださるとは思いませんでした。ステキな庭になって気持ちが落ち着きます。丁寧な仕事をしてくださった職人さんにも感謝です。(F様)

無料お見積り・
お問い合わせはこちら

[総合受付]
お庭と住まいのコンシェルジュ

受付時間/9時~17時 定休日/日曜・祝日

サービスエリア:岡山県
岡山市・倉敷市・総社市・玉野市・瀬戸内市・備前市・赤磐市・和気町・早島町

庭.proについて、
もっと知りたい方はこちら
サービス紹介
(庭.proが選ばれる理由)
図解入り剪定マニュアルをKGコンシェルジュのサイトでダウンロード図解入り剪定マニュアルをKGコンシェルジュのサイトでダウンロード

※関連サイト「KGコンシェルジュ」にリンクします。

http://niwaya.effort-plus.net/gardening/post-5207.html

いま人気のロックガーデンって何?ロックガーデンの魅力に迫る!おすすめの植物や石、デザインもご紹介します。
最近、岩石や砂利などを組み入れ、その間に植物など植えこんだ「ロックガーデン」というガーデニングスタイルがとても人気が高くなってきました。ロックガーデンは、高山植物や多年草類、乾燥地帯の植物など、乾燥を好む植物で自然に近い形でお庭をコーディネ...
ドライガーデンデザイン例
ドライガーデンの素敵なお庭をSNSなどから厳選してお届けします。DIYで作られたり、工夫を凝らしたお庭の数々です。ドライガーデン作りのデザインのお手本にしてくださいね。 ドライガーデン海外の見本 ドライガーデンの海外のデザイン見本です。お家...
ヘアサロン店舗前にプランタードライガーデン(岡山県岡山市北区川入)
プランターを使ったインテリア風ドライガーデンをワイルドなアガベやユッカロストラータ中心に相性の良いオージー系のウエストリンギヤ等を下草に使ってデザインしました。このプランターだとコンクリートの上でも小さな庭が作れるのでマンションのベランダやウッドデッキの上などでも可能です。お庭を諦めていた方も一度ご相談ください!
【アガベ】育て方の基本を庭師が伝授
アガベの育て方をプロの庭師が伝授します 「アガベ(agave)」は、南アメリカ北部から北アメリカ南部、中央アメリカ地域が原産のドライガーデンに最適な希少な多肉植物です。アガベは、300種類以上もの品種があり、先の尖った葉がロゼット状に広がる...
【ユッカ・ロストラータ】育て方の基本を庭師が伝授
ユッカ・ロストラータの育て方をプロの庭師が伝授します 「ユッカ・ロストラータ」は、アメリカ テキサス州やメキシコ北部が原産のドライガーデンに最適な希少植物です。暑さ、寒さにも非常に強く、観葉植物として室内の観賞用としても、屋外の地植えにして...
【ウチワサボテン】育て方の基本を庭師が伝授
ウチワサボテンの育て方をプロの庭師が伝授します 「ウチワサボテン(Opuntia)」は、サボテン科に属するウチワの様な形をしたサボテンの俗称で、原産地はアメリカ、メキシコ、中米などで、別名仙人掌とも呼ばれます。ウチワサボテンはその名の通り、...
【ゴールデンバレルカクタス(金鯱サボテン)】育て方の基本を庭師が伝授
ドライガーデンに似合うサボテン ゴールデンバレルカクタス(金鯱)の育て方をプロの庭師が伝授します ドライガーデンに似合うサボテン ゴールデンバレルカクタス(金鯱サボテン) 圧倒的な存在感を放つサボテンの王様「ゴールデンバレルカクタス」。名前...
岡山県の庭づくり・庭リフォーム
岡山市・倉敷市などの庭づくり・庭リフォームなら、庭.pro|高い技術と洗練されたセンスを持つ多才な庭師や職人が理想のお庭を実現いたします。
目次に
戻る