ドライガーデンのお庭をつくる際に、植栽する植物を選ぶのはわくわくしますよね。
カッコいいお庭になったり、周囲に馴染む素敵なお庭になったり、植栽する植物によってその雰囲気はガラっと変わります。
この記事では、そんなドライガーデンのお庭づくりの定番の植物「アガベ」の魅力を徹底解析します。
目次
アガベってどんな植物?
アガベの魅力って何?
アガベの育て方
アガベの自生地
アガベの種類
アガベを使ったドライガーデンのお庭
①アガベをメインにつくるドライガーデンのお庭
②アガベ×サボテンでつくるドライガーデンのお庭
③アガベ×オージープランツ(オーストラリアンプランツ)でつくるドライガーデンのお庭
アガベでカッコいいドライガーデンのお庭をつくるには
やっぱりプロに依頼したい方
アガベってどんな植物?
アガベは、メキシコや南アメリカなどに広く自生し、その名はギリシャ神話に登場する「アガウェー(Agave)」に由来し、「高貴さ」を意味します。スウェーデンの植物学者、カール・フォン・リンネによって名付けられました。リュウゼツラン科の科名に分類され、生長が遅く、開花までに数十年、数百年時間がかかることから「センチュリープランツ」という別名でも呼ばれています。
斑やトゲ、葉の色は多種多様で、バラの花のように整ったロゼットを形成し、荒々しい葉姿や、鋭いトゲから醸し出されるワイルドさで近年、注目を集めている植物です。
大型の種は古くから庭園植物として扱われてきましたが、近年では、小型の種が多肉植物として人気です。
高温と強い光を好み、寒さにも強く、ほとんどの種は強健種で育てやすいので、初心者にもおすすめのドライガーデンの定番植物です。
学名:Agave
科名:キジカクシ科(クサスギカズラ科)
属名:リュウゼツラン属
原産地: アメリカ南部、メキシコ北部
和名:リュウゼツラン(竜舌蘭)
英名:Agave
樹高:低木 5cm~2m
常落区分:常緑性
日照:日なた
耐暑:やや弱い~強い(種類により異なる)
耐寒:やや弱い~普通(種類により異なる)
開花期:夏季
花色:白、グリーン、オレンジ
剪定時期:-
花言葉:「繊細」、「気高い貴婦人」
メキシコの代表的なアルコール、テキーラはブルーアガベから作られます。テキーラに使えるようになるまで、最低年でも6年はかかります。時間と手間をかけて作られたテキーラはクセも少なく飲みやすいアルコールとして日本でも人気ですが、アルコール度数は40%近くありとても強いアルコールです。飲みすぎには注意をしましょう。
アガベの魅力って何?
アガベがどんな植物かご紹介してきましたが、ここでは庭.pro(ニワドットプロ)のスタッフが思う、アガベの魅力をご紹介します。
☝種類が豊富
アガベの種類は300種類以上あるといわれています。
種類によって形や大きさ、色合いまで様々な葉のタイプがあり、ノコギリの歯のようなギザギザな種類のものや、細長い繊維質の白い毛(フィラメント)がくるくると巻いて華やかな雰囲気を生み出すもの、白斑や黄斑、外斑や中斑など斑の入り方などもさまざまです。アガベのサイズは直径5cm程の小型のものから、5mを超えるような大型のものもあります。
近年では、希少な種類のものも手に入りやすくなりました。トゲのありなし、斑入り斑なし、小型大型、色々な種類の中から自分の好みや、育て方、植栽場所のスペースや環境にあわせた「アガベ探し」もきっとドライガーデンのお庭づくりの楽しみになるはずです。
☝初心者でも育てやすい
他の多肉植物に比べて、暑さにも寒さにも耐える強健な種が多いのは、植物を育てる初心者にとっては、とても頼もしいですよね。地植えで育てられるくらい日本の環境にもよく馴染み、毎日水やりを行う必要もなく管理がとてもしやすいのもアガベの大きな魅力ですね。
また、生長がゆっくりなので、のんびりと育てることができるのもアガベの魅力です。一見、生長していないように見えるアガベでもよく見ると、子株が出ていたり、葉の枚数が増えていたりとそんな発見をした日はきっと、気持ちの良い日を過ごせることでしょう。朝顔のように朝に開花し、昼前にはしぼんでしまうということはありませんので、ドライガーデンのお庭は、忙しい日々を送る現代人にぴったりなお庭のスタイルなのかもしれませんね。忙しい日々の中に小さな癒しを見つけられるのもドライガーデンのお庭の魅力です。
☝とにかくカッコいい
ワイルドな佇まいとスタイリッシュな姿がとにかくカッコいい!これが実はアガベの一番の魅力で、アガベにハマる人が多い理由ではないかと思います。
ただ、アガベのカッコよさはその見た目だけではないと思います。
雨の少ない、乾燥した砂漠や岩場で自生しているアガベは、肉厚な葉や茎に水を蓄え、雨の降らない季節も自ら蓄えた水分で生きぬきます。また、炎天下から紫外線や水分の蒸発を防ぐため、白い粉のようなもので葉を覆い、葉にあたる日の光の量を調整する種もあります。このように灼熱の大地の中でも「たくましく生きる」姿が、アガベのカッコよさを更に引き出しているのではないでしょうか。
アガベの育て方
置き場所
寒さに弱い種類
春~秋:風通しのよい、雨があたらない戸外のひなた
冬:霜や雨のあたらない戸外のひなた(気温が5℃以下になる場合は室内の窓近く、戸外の場合は簡易温室)
寒さに強い種類
春~秋:風通しのよい、雨があたらない戸外のひなた
冬:霜や雨のあたらない戸外のひなた(気温が0℃以下になる場合は室内の窓近く、戸外の場合は簡易温室)
水やり
寒さに弱い種類
春:土が内部まで乾いたらたっぷりと与える。
夏:土が内部まで乾いて4~5日後にたっぷりと与える。
秋:土が内部まで乾いたらたっぷりと与える。
冬:休眠状態となるため水やりの頻度を減らす。土が内部まで乾いたらあたえる。12月下旬~2月までは与えない。
寒さに強い種類
春:土が内部まで乾いたらたっぷりと与える。
夏:土が内部まで乾いて4~5日後にたっぷりと与える。
秋:土が内部まで乾いたらたっぷりと与える。
冬:12月は土が内部まで乾いたら与える。1月・2月は月1~2回程度、土の上部が湿る程度与える。
注意する病害虫
年間:カイガラムシ
※気付いたら、綿棒やピンセットなどで取り除きましょう。
春~秋:アザミウマ
※粘着トラップを設置し防除しましょう。
夏~秋:炭そ病
※黒くなってしまった葉はつけ根から取り除きましょう。
さらに詳しいアガベの育て方は下記の記事にも記載しています!
アガベの自生地
アガベは中南米(メキシコ、コロンビア、ベネズエラ、キューバ、ハイチ)、アメリカ南西部などで自生しています。特にメキシコ各地では最も多くの種類が自生しています。
アガベの自生地の環境は?
モンテレイ(メキシコ北東部)
緯度: 25.73 °N / 経度: 100.3°W 高度: 515(m)
月平均気温 | 月降水量(合計) | |
1月 | 15.1℃ | 17.8mm |
2月 | 18.1℃ | 17.9mm |
3月 | 21.1°C | 29.9mm |
4月 | 24.2°C | 26.0mm |
5月 | 26.7°C | 56.0mm |
6月 | 28.6°C | 56.7mm |
7月 | 28.8°C | 51.3mm |
8月 | 29.0°C | 65.1mm |
9月 | 26.3°C | 215.5mm |
10月 | 23.4°C | 63.2mm |
11月 | 18.9°C | 32.6mm |
12月 | 15.8°C | 24.9mm |
上記の表は、アガベの自生地であるメキシコのモンテレイとの月平均気温と月降水量です。
メキシコのモンテレイは周囲を山に囲まれており、スコールのような激しい雨が降る雨季と、湿度が低く比較的過ごしやすい気候の乾季があります。アガベの自生地であるメキシコは、一般的に一年を通して気温の変動が少ないと言われていますが、モンテレイは、雨季と乾季では、気温差が比較的大きく、年間を通しても気温差が大きくなっています。
降水量はモンテレイが7月は51.3mm、8月は65.1mmで、アガベは暑さには強い植物ではありますが、日本の夏の蒸し暑さは嫌います。日本ではモンテレイと比べ、年間を通して降水量が多く、夏は気温も湿度も高くなるため、地植えで育てるためには、雨にあたっても葉が傷まずよく育つ種類のアガベを選ぶ必要があります。
また、モンテレイは年間を通して平均気温が10℃以下になることはありません。対して東京以西の地域は温暖な気候と言えど、12~3月は平均気温が10℃以下になります。アガベを含めた、乾燥地帯に自生する植物の多くは寒さには弱い傾向にあります。地植えで育てる場合には、寒さに比較的強い品種を選ぶとよいでしょう。
アガベの種類
アガベには300種類以上の種類があるといわれています。ここでは、40種のアガベをピックアップしご紹介していきます。
ご紹介するアガベ以外にもたくさんの種類があり、種類によってその魅力は様々です。ぜひ、気になるアガベを見つけてみてくださいね。
アガベ・アテヌアータ
学名:Agave attenuata
耐寒性:比較的強い
葉は淡緑色~灰緑色でアガベには珍しく縁にトゲを持たない。生長するにつれ茎を伸ばし、高さは1mほどになる。
アガベ・アメリカーナ/青の竜舌蘭(アオノチュウゼツラン)
学名:Agave americana
耐寒性:強い
生長すると直径2mを超える大型種。シルバーブルーの葉をもつ、日本では一番普及している品種。寒さに強く強健で屋外でも育てやすい。
アガベ・アメリカーナ メディオピクタ ‘アルバ’/華厳(けごん)
学名:Agave americana var. medio-picta ‘Alba’
耐寒性:強い
生長すると直径1mを超える。アガベ・アメリカーナ(青の竜舌蘭)の白中斑。ダークグリーンの葉に中斑の白が映えて美しい。
アガベ・イシスメンシス
学名:Agave isthmensis
耐寒性:比較的強い
ギザギサで幅広の葉を球状に拡げ、葉の色はシルバーブルーで表面に粉が吹いている人気種。
アガベ・イシスメンシス 王妃甲蟹錦(おうひかぶとがににしき)
学名:Agave isthmensis ‘Ohi Kabutogani’ f.variegata
耐寒性:弱い
赤茶色のトゲがくっついてところどころ帯状に連なる。葉には黄色の覆輪が入る。小型で色彩のバランスもよく美しいアガベ。
アガベ・イシスメンシス ラムランナー
学名:Agave isthmensis ‘Rum Runner’
耐寒性:比較的強い
一際目立つ幅の広い黄色い中斑が鮮やかで美しい。
アガベ・インプレッサ
学名:Agave impressa
耐寒性:比較的強い
生長すると葉上に白い線状紋がくっきりとでる。葉の色は灰緑色で葉縁には赤いラインが入る。
アガベ・ヴィクトリア レジーナ/笹の雪(ささのゆき)
学名:Agave victoria-regina
耐寒性:強い
披針形(ひしんけい)の葉に鮮やかなペンキと呼ばれる白線の模様が入り、葉先には短い黒いトゲを持つ。
アガベ・オテロイ
学名:Agave oteroi
耐寒性:比較的強い
緑色の葉に豪快にうねるような鋭いトゲを持つ。発見者にちなんで Agave ‘Felipe Otero’ (アガベ’フェリペ・オテロ’)とも呼ばれる。
アガベ・グアダラハラナ’レオン’
学名:Agave guadalajarana ‘Leon’
耐寒性:比較的強い
美しいブルーグレーの葉を持ち、美しいロゼットを形成する。葉縁には黄色~赤色のトゲを持つ。
アガベ・クリサンサ
学名:Agave chrysantha
耐寒性:強い
硬くて、幅広いブルーグレーの葉が美しいロゼットを形つくる。
アガベ・ケルショビー’ファジャパン・レッド’
学名:Agave kerchovei ‘Huajuapan Red’
耐寒性:比較的強い
葉が赤く紅葉する珍しいアガベ。別名レッドアガベとも呼ばれる。
アガベ・ジェスブレイティ/帝釈天(たいしゃくてん)
学名:Agave ghiesbreghtii
耐寒性:比較的強い
放射線状に伸びた葉は厚くて堅い。葉縁にはぺンキで塗ったような白いトゲを持つ。
アガベ・ジェントリージョーズ
学名:Agave gentryi’Jaws’
耐寒性:強い
光沢のある緑の葉が美しい。葉縁に模様と大きなトゲを持つ。
アガベ・シジゲラ ホワイトストライプ
学名:Agave filifera subsp.schidigera ‘White stripe’
耐寒性:比較的強い
葉縁の白い模様と、フィラメント(ひげ)が特徴的。
アガベ・シディゲラ/白糸の王妃(しらいとのおうひ)
学名:Agave filifera subsp. schidigera
耐寒性:強い
細長く剣の様な葉に白いペンキの模様が入り、葉の縁に白い髭(フィラメント)と葉の中心に目立つ白い線上のマークがある。
アガベ・ストリクタ/吹上(ふきあげ)
学名:Agave stricta
耐寒性:強い
細い葉が放射線状に直立に広がり、生長するとその姿はまるでハリネズミのよう。葉色は白みがかった灰緑色でトゲは赤褐色から灰色になる。
アガベ・チタノタ
学名:Agave titanota
耐寒性:弱い
緑の肉厚な葉に立派なトゲが非常に魅力的。バリエーションも豊富でトップクラスの人気を誇るアガベ。
アガベ・チタノタ ゴジラ
学名:Agave titanota ‘SP No,1’marginata
長めの葉に大きくて彫りの深い白色のトゲが特徴的。
アガベ・チタノタ SPナンバーワン/農大ナンバーワン
学名:Agave titanota’SP No,1′
耐寒性:弱い
深緑の葉と葉縁の厳つい褐色のトゲが豪荘な雰囲気を醸し出す。
アガベ・チタノタ ドワーフ
学名:Agave titanota ‘dwarf’
耐寒性:強い
明るい緑の葉に大きなトゲと大きな白いフチのラインが美しい。葉は肉厚で丸いのが特徴的。
アガベ・チタノタ 錦(にしき)/SPナンバーワン黄覆輪
学名:Agave titanota ‘SP No,1’marginata
耐寒性:弱い
チタノタ・SPナンバーワン/農大ナンバーワンの薄めの覆輪斑。
アガベ・チタノタ ブラック&ブルー
学名:Agave titanota ‘Black & Blue’
耐寒性:弱い
ブルーグレーのような葉に黒いトゲが特徴的。丈夫だが球形を美しく保ち育てるのは難しい。
アガベ・チタノタ ホワイトアイス
学名:Agave titanota ‘White Ice’
耐寒性:比較的強い
肉厚で幅のあるブルーグレーの葉に鋭いトゲが特徴的。
アガベ・ハバディアーナ
学名:Agave havardiana
耐寒性:強い
ブルーグレーの葉は大きく幅広で葉先には鋭いトゲを持つ。寒さにとても強い。
アガベ・パラサナ
学名:Agave parrasana
耐寒性:強い
成長するとキャベツの様に丸くなることから、別名ではキャベツヘッドアガベとも呼ばれている。葉色は淡いブルーグレー。耐寒性も非常に高い。
アガベ・パリー/吉祥天(きっしょうてん)
学名:Agave parryi
耐寒性:強い
パウダーブルーの葉に黒いトゲを持つ。綺麗なロゼットを形成し、その姿はハスの花を思わせる。低温にも高温にも耐え育てやすい。
アガベ・ピグマエア’ドラゴン・トゥース’
学名:Agave pygmaea ‘Dragon Toes’
耐寒性:比較的強い
ドラゴン(Dragon)のつま先(Toes)の様な赤いトゲを持つ事から「ドラゴン・トゥース」と名づけられた。青白い葉に褐色のトゲを持つ。
アガベ・ブルーウェーブ
学名:Agave hyb. ‘Blue Wave’
耐寒性:比較的強い
アガベ・コロラータとセルシーノバの交配種。パウダーブルーの葉が特徴的。
アガベ・ポタトラム スポーン
学名:Agave potatorum ‘spawn’
耐寒性:比較的強い
うねる赤いトゲと葉のコントラストが特徴的。生長すると葉が波打つようにカーブし、全体的にうねった印象がある。
アガベ・ポタトルム バリエガータ/吉祥冠(きっしょうかん)
学名:Agave potatorum variegated ‘Kichijokan’
耐寒性:比較的強い
ブルーグレーの葉と赤いトゲが美しい。
アガベ・ポタトルム バリエガータ/吉祥冠錦(きっしょうかんにしき)
学名:Agave potatorum ‘Kissho Kan’ variegata
耐寒性:強い
青緑色の幅の広い葉にクリーム色の斑が入る。葉の先には赤褐色のトゲを持ち、整ったロゼット状の端正な姿が美しい。
アガベ・ポタトルム/雷神(らいじん)
学名:Agave potatprum var.verschaffeltti’Raijin’耐寒性:比較的強い中型種で葉は淡黄緑色に白粉を帯び、ロゼット状に広がる。葉の縁が波うち、葉先はとがっている。
アガベ・ボビコルヌタ
学名:Agave bovicornuta
耐寒性:強い
ライトグリーンの葉に、黄色、オレンジ、赤色と鮮やかな美しいトゲを持つ。
アガベ・ホリダ
学名:Agave horrida ssp. horrida
耐寒性:比較的強い
葉は薄く、綺麗なロゼッタを形成する。赤黒いトゲは生長とともに次第に白く色が抜けていく。
アガベ・マクロアカンサ ポタトルム/八荒雷神(はっこうらいじん)
学名:Agave macroacnatha X potatorum ‘Hakkouraijin’
耐寒性:比較的強い
マクロアカンサとポタトラムの配合種。まっすぐで葉幅が広くトゲがっしりしている。
アガベ・ユタエンシス
学名:Agave utahensis subsp. utahensis
耐寒性:強い
黄緑色から青みがかった硬い葉と茶色~白色のトゲが美しい。
アガベ・ユタエンシス’エボリスピナ’
学名:Agave utahensis var. eborispina
耐寒性:強い
ブルーグレーの葉の先端のアイボリー色の棘が特徴の小型種。
アガベ・ロファンサ/五色万代(ごしきばんだい)
学名:Agave lophancha f.variegata
耐寒性:強い
光沢のある緑の葉に白や黄色の縦縞の斑が美しい。中型種。
アガベ・ロマニー
学名:Agave romanii
耐寒性:弱い
直線的で淡いグリーンの葉に、細くて強い赤いラインが特徴的。
0℃まで:弱い
-1から-5℃まで:比較的強い
-6℃以下:強い
アガベを使ったドライガーデンのお庭
ここからはアガベを使ったドライガーデンのお庭づくりについて紹介していきます。
アガベなどの多肉植物やサボテンなど、主に砂漠地帯などの乾燥地帯で育つ植物と、乾燥した砂利や石や岩を用いてつくるお庭のことをドライガーデンと言います。
乾燥地帯の植物の他に、オーストラリアやニュージーランドなどの南半球に自生する、柔らかい印象のオージープランツ(オーストラリアンプランツ)を植栽したり、個性的な見た目の植物を取り入れることで、他のお庭とは一味違った、異国を思わせる個性的で素敵なお庭にすることができます。
日本の四季の変化を日々、楽しむようなお庭ではありませんが、見た目が年間を通してあまり変わらず、また水やりなどの日々のお手入れが簡単なローメンテナンスのお庭というメリットがドライガーデンにはあります。
①アガベをメインにつくるドライガーデンのお庭
色々な種類のアガベを育ててみたい方や、お庭のスペースが小さくて多くの植物を植えられないという方は、アガベをメインにドライガーデンのお庭をつくるのがおすすめです。
②アガベ×サボテンでつくるドライガーデンのお庭
アガベ×サボテンはメキシコの乾燥地帯の荒々しい自然を表現したり、カリフォルニアのリゾート感のあるお庭をつくりたい方にぴったりの組合せです。
アガベ・アテナータやアガベ・アメリカーナ(青の竜舌蘭)などの大型種のアガベと柱サボテンや丸いフォルムが可愛いゴールデンバレルカクタス(金鯱サボテン)で作るドライガーデンのお庭は海外風の個性的でカッコいいお庭に。
③アガベ×オージープランツ(オーストラリアンプランツ)でつくるドライガーデンのお庭
バンクシアやプロテアなどのオージープランツ(オーストラリアンプランツ)×アガベのお庭は、ジャンルにとらわれず自分好みのお庭づくりをしたい方におすすめの組合せ。オージープランツ(オーストラリアンプランツ)がアガベにはないナチュラルなやわらかい雰囲気を演出し、ドライガーデンによく見られる無骨なお庭ではなく、お洒落なカフェやリゾート地を思わせるオリジナルのドライガーデンに。
アガベでカッコいいドライガーデンのお庭をつくるには
ここまで、アガベの魅力やアガベを使ったドライガーデンのお庭づくりを紹介してきました。
アガベを使ったドライガーデンのお庭をつくるには、以下のようなことをあらかじめ調べたり、考えておかなくてはなりません。
・お住まいのエリアの生育環境
☝お住まいの場所によって耐寒性や耐暑性は異なります。お庭づくりをした後に、住まいのエリアの生育環境にあわない品種のアガベだった…なんてことのないように事前にしっかり調べておきましょう。
・アガベを植栽する場所やお庭のデザイン
☝お気に入りの品種のアガベを用意しても、植栽する場所の環境やスペースにあわず、上手く育たなかったり、とりあえず植えてみたけどバランスが悪くなんとなく納得がいかない…なんてことになってしまったら残念ですよね。
・アガベを購入する場所や方法
☝アガベの中には希少な品種も多くあり、ホームセンターなどでは手に入らないものもあります。希少な品種のものは、一般的には、インターネットのオンラインショップなどで購入する方が多いですが、写真とは異なる商品を販売したりするような、悪質なオンラインショップもあるので注意が必要です。特に高額な品種のアガベを安価で販売している場合、説明欄に安価で販売している理由の記載あれば別ですが、粗悪品が送られてくるなんてこともありますので注意しましょう。オンラインショップでの植物の購入は、実物を見て購入ができない分、信頼して購入できるショップを選ぶことも大切ですね。
お庭のデザインを考えたり、希少な品種のアガベを状態よく購入するのは、時間も労力もかかります。お庭をつくりたいと思っても、何から始めたらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そんな時に頼れるのが、造園業者やお庭づくりを専門に行っている業者です。豊富な知識と、プロの確かな技術で理想のお庭づくりが叶うでしょう。
庭のプロ集団『庭.pro』ではドライガーデンのお庭づくりのプロが、お客様一人ひとりの好みや希望にあったお庭づくりを実現します。
事前にお庭の日の当たり方や風の通りなど、生育環境を確認し、アガベが育つドライガーデンのお庭をデザインし、ご提案から施工まで行います。
希望が上手く伝えられない、植物のことはよくわからないという方は、すべておまかせでも大丈夫です!造園のプロが植物の日々のお手入れなどについてもアドバイスいたします。
個性的でカッコいいアガベを使ったドライガーデンのお庭をつくりたいけど、自分でつくるのは自信がないという方は、ぜひ庭のプロ集団『庭.pro』へお任せください!
2024年1月25日