植物の種類 | 伐採・抜根:(カキ(柿)・サクラ(桜)・サツキ(五月)・ツツジ・アジサイ・マンリョウ・ロウバイ・シャクナゲ・キンカンほか)、 残した樹木(一部を除いて剪定):ビワ、ウメ(梅)、ヒメウツギ、ヤマブキ(山吹)、ゲッケイジュ(月桂樹)、カキ(柿)、ユズ(柚子)など) |
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施工内容 | 不要な樹木の伐採・抜根、雑草除去、園路製作、藤棚製作ほか |
施工期間 | 約10日 |
庭.proより | 一部の樹種とブドウ棚を残し、伐採・抜根し、鉢植えで育てられていた「藤」は「藤棚」を作って地植えにし、残した庭木までの動線に木曾石で敷石の園路も製作しました、 |
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藤棚と木曾石の園路を作成して庭全体をリフォーム
樹木の伐採・抜根と藤棚や園路の作成をしてお庭のリフォームをさせていただきました。
代々この土地に住まれていたご親族の方が、お庭に各々の好みで様々な庭木や果樹や花木を植えていたものが混ざり合い、植物が多すぎてどう手入れして良いか分からなくなってしまったとお困りでした。
広いお庭にはカキ(柿)、ユズ(柚子)、ビワ、キンカン、グレープフルーツなどの果樹のほか、サクラ(桜)やウメ(梅)などさまざまな樹種があり、日当たりも良く、生育旺盛な状態でした。
元々植物がお好きで大切にされていた施主様にとって、思い入れの強い樹木もあり、ご指定の樹種とブドウ棚を残し、落葉樹が落葉する冬になってから伐採・抜根などのお庭の整理をすることから庭リフォームをスタートさせることになりました。
残した樹木はビワ(枇杷)、ウメ(梅)、カキ(柿)、ユズ(柚子)、ブドウ(葡萄)などの果樹とヒメウツギ、ヤマブキ(山吹)、ゲッケイジュ(月桂樹)に鉢で育てられていたフジ(藤)です。
伐採・抜根したのはサクラ(桜)やカキ(柿)のほか、サツキ(五月)、ツツジ、アジサイ、マンリョウ、ロウバイ、シャクナゲ、キンカンなどの中木や低木類です。
抜根前には塩を撒いてお清めしました。重機の入れない旗竿地のため、抜根作業もすべて手作業です。
伐採・抜根して庭全体がスッキリすると、残った樹木もさらに伸び伸びとし、ウメの木もどんどん蕾を膨らませ始めました。
次に鉢植えで育てられていた「藤」を地植えにして誘引する「藤棚」の製作です。
事前に施主様にご確認いただいた設置イメージをもとに、事前に準備した材料を使用して、仕上げは現地で行いました。材料は表面を焼いて防腐処理した「檜(ひのき)」です。
現地で設置場所を確認しながら「ほぞ」と「ほぞ穴」を作成しました。
支柱の根元は土に沈まない様、束石で固定し、組み上げます。
その上に天板となる部分を竹で格子状に組んで、濡らしたシュロ縄で「男結び」してしっかりと固定します。
施工は「数十年に一度の大寒波」が到来していた1月後半。シュロ縄を結ぶ庭師さんの手も凍りつくような寒さでしたが、しっかり固定していただきました。
次に残した庭木のお手入がし易い様に、木曾石で敷石の園路を製作しました。木曾石は年月を追うごとに風合いを増す岐阜県産の天然石で、昔から敷石や飛石、沓脱石などに使用されてきました。
この日用意したものは事前に庭師さんが園路として歩くのに適した平らな面があるもので、園路の曲線を組み上げることを考えて大小様々なサイズを厳選した石です。
それを一つひとつ組み合わせながら、園路の長さと幅を計算しながら敷いて行きます。
その後鉢植えだった「藤」を地植えにして藤棚に誘引します。根元の水はけを考慮して土を高く盛り、元々お庭にあった石を利用して囲みました。
その他の廃材も、通路部分の化粧砂利と土部分の境目やブロック塀の透かし穴などを塞ぐのに使用し、できるだけ廃棄物を減らす様にも配慮しました。
最後に残したカキ・ユズ・ビワなどを剪定し、仕上げに入りました。
【施工完了(Before/After)】
春には残った樹木と相性の良い新たな樹木の植栽やグラウンドカバーも植える予定で、その後は1年草の植栽スペースも作成することを検討されており、改めてお庭づくりの計画を進められています。来年には藤が藤棚にしっかり蔓を伸ばして、花が咲いてくれることを願っています。