岡山のお客様から伐採のお見積り依頼を頂いた際に、「桜の近くに植えた藤の蔓(つる)が、桜の幹や枝、隣の椿にも蔓が絡んでしまい困っている」とのご相談をいただきました。
観光地などの整備された藤の花は美しくとても人気ではありますが、裏の名前は「絞め殺し植物」とも言われてます。
藤はつる性の植物で、自立して咲くことができません。そのため、他の木に巻き付きながら生長することもあり、巻き付いた木を絞めつけて枯らしてしまいます。
加えて、藤は樹勢が非常に強く枝や根の伸びも大変早いため、植栽をご検討の場合には注意が必要になります。
今回のお客様は、ご自身で藤の木を一部伐採されていましたが、力強く絡みついた蔓を取り除くことが困難という状況でした。
それに加え、蔓が複雑に絡み合っている部分は、ご自身での剪定では必要な枝を切ってしまう可能性もあったため、メインでご依頼いただいた樹木の伐採の他、藤の木も庭.proで伐採させていただくかたちでお見積りすることとなりました。
ちなみに一般的に藤と言われるのは「ノダフジ」と呼ばれる種類で蔓は右巻きで、山に自生しているのは「ヤマフジ」で蔓は左巻きで異なります。
山林で藤の薄紫のきれいな花を目にすることが増えてきましたが、ヤマフジは幹をへこませるほど強靭です。絡みついた樹木の葉にも光が当たらなくなり、樹木は弱って木の価値を落とす事もあります。これは山林管理がなされていない結果とも言えます。
藤が他の植物に絡まって締め付けられる状況は良くないので、これから藤を植えようとお考えの方は、まず周りに木がないところで藤棚やパーゴラなどに誘引して育てる事をおすすめします。
今回のような藤の蔓の管理にお悩みの方はもちろん、植栽をご検討の方もお気軽にご相談ください!
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