家を新築されるとき、外構エクステリアやお庭をリフォームするときなど、駐車スペースをどこに配置するのかは、日常生活の上では使い勝手や安全性、防犯性など、敷地のゾーニングや建物の間取りなどにも関わってきます。所有している自動車や買い替え後の自動車やのことだけでなく、家族の自転車置場としての使用なども視野に入れて検討することも必要です。
このページでは、駐車スペース・カーポート・ガレージの配置やお庭全体のプランニングのポイントを解説しています。
2.駐車スペースは機能性を重視しよう
3.前面道路の幅、出入りのしやすさを重視しよう
4.来訪者や将来の所有台数も考えておこう
5.駐車スペースにはゆとりが必要
6.配置と導線が重要
7.駐車スペースのプランニング
・駐車するスペースのみのプラン
・ガレージ(車庫)のプラン
・カーポート設置のプラン
8.防犯性と機能性を高めよう
1.駐車スペースは敷地のゾーニングと建物プランと同時に検討しよう
駐車スペースは通勤などに自動車を使用する場合、日常的に毎日使用するものですから、車庫入れのたびにストレスを感じたり、安全性を損なった配置などでは、心休まるお家にはなりません。新築の際には、どうしても建物本体のことに気をとられがちですが、敷地全体の使い方や外構エクステリアなどのお庭全体のプランニングは、建物の設計と同時にプランを考えていくことが重要です。
2.駐車スペースは機能性を重視しよう
駐車スペースを検討する際に一番大切なことは機能性です。いくらデザインが良くても毎日の自動車の出し入れがしにくい、曲がりにくい、ドアが開けにくい、荷物が積み下ろししにくいというのは、大変なストレスとなります。今、所有している自動車の大きさや高さ、将来買い換える可能性のある自動車なども想像できるなら、それに越したことはないですね。また、現在、所有している自動車は小型のハッチバックだけれど、子供が生まれたらSUV車に買い替える予定であれば、駐車スペースの広さと高さも余裕を見ておくことが必要です。
3.前面道路の幅、出入りのしやすさを重視しよう
駐車スペースを検討する際には、まずは敷地全体のゾーニングを考えた上で、前面道路との位置関係や道路の幅、出入りのしやすさや安全性などを考慮し、駐車スペースを仮に配置した場合を想定して眺めてみよう。敷地の形や隣接道路の幅などによっては、道路に対して縦列駐車したほうが良い場合などもあるため、複数のパターンで検討してみましょう。仮配置が決定したら、自動車の台数と大きさ、付属に駐車する自転車の有無など、日常使用に支障がないかを確認してみましょう。
4.来訪者や将来の所有台数も考えておこう
駐車スペースのプランニングでは、家族の自動車の所有台数のみではなく、来訪者の頻度や、将来の家族構成やライフスタイルにも考慮して検討しておきましょう。お客様の来訪が頻繁で車で起こしになる場合が想定される場合や、自動車の追加購入などの可能性がある場合には、駐車スペースの横のスペースを土間コンクリートや芝生などで、どのようにでも使えるスペースにしておくことも良いかも知れません。
5.駐車スペースにはゆとりが必要
駐車スペースでは、自動車を停めるだけでなく、様々な使用ができるユーティリティなスペースです。自転車やバイクを置いたり、玄関のアプローチを兼ねていたり、DIYやガーデニング作業のスペースとなったり等、自動車を置くスペース以外にもゆとりが欲しいものです。
6.配置と導線が重要
ご自宅が暮らしやすい生活空間とするためには、日常生活で極力ストレスを感じない設計とすることが重要です。駐車スペースから玄関までの導線は軒下で雨に濡れずに行き来できる、自動車サービスヤードまで近いため、重い荷物を長い距離持って歩く必要がない等、駐車スペースと門扉、玄関、サービスヤード、勝手口の位置関係と導線をしっかりと検討しておきましょう。あわせて、お庭の植栽や目隠しなども考慮に入れて検討しておきましょう。
7.駐車スペースのプランニング
戸建て住宅の駐車スペースのプランニングには様々なパターンがあります。敷地や隣接道路、隣家、予算などをベースに一番使い勝手が良い機能性が高いものを検討していきましょう。
駐車するスペースのみのプラン
駐車スペースのみのプランは、上屋(屋根)などを設けず、駐車するスペースを確保するプランニングです。オープン外構に多いパターンですが、敷地境界を明確にする場合や、防犯性を高める目的で伸縮するカーゲートを設けることも考えてみましょう。床面には土間コンクリートやレンガ、芝生を植えて車輪位置には枕木などのデザイン性を高めたものなどがあります。
ガレージ(車庫)のプラン
ガレージには上の写真のような独立タイプと建物に組み込んだビルトインタイプがあります。車を風雨にさらすことがないため、自動車が長持ちする、セキュリティが高いなどの効果があります。敷地に余裕がある場合は、建物とは別に独立型の方が使い勝手が良いかも知れません。敷地が狭い場合は、ガレージの一部を建物に組み込んだり、1階部分をガレージにして2階以上が居住スペースとするケースもあります。
カーポート設置のプラン
自動車の駐車スペースにカーポートを設置するプランでは、様々なメーカーから多様な商品が販売されています。屋根の素材、柱の位置、柱の仕様(片側支持と両側支持のタイプがある)や、横に2台・3台、縦列に2台・3台など、複数台数のパターンも豊富に用意されています。風が強い地方や雪の多いエリア、台風の経路となる場合が多い地方など、設置エリアの地域特性とカーポートの構造と素材などを確認して検討しましょう。
8.防犯性と機能性を高めよう
大切な愛車を守ったり、敷地内に簡単に侵入できないようにするには、駐車スペースにはカーゲートや防犯灯などの照明を設置しておきましょう。カーゲートには跳ね上げタイプや引き戸タイプ、折れ戸タイプ、アコーディオンタイプなどがあります。それぞれ機能とデザイン面などの特徴が異なるので、お家のデザイン意匠などとのバランスを見て検討しましょう。また、目隠しや間仕切りなどはエクステリア商品や庭師などによる石積みや垣根などの植栽なども、お家のデザインとの兼ね合いなども鑑みて検討してみましょう。
照明は常夜灯のタイプやセンサー付きの照明など、地域性と必要性を考慮して設置しておきましょう。
自動車を毎日の生活の中で使用する場合は、駐車スペースも毎日使用する設備です。日々の暮らしがストレスフリーで笑顔の絶えない家庭環境とするには、しっかりとしたゾーニングの設計と外構のプランニングは重要です。工事完成後に後悔しないように、日常生活をイメージして具体的な行動を想像してプランニングを行い、機能的で安全な日常生活が送れるようにしていきましょう。
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2024年1月26日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎