ガーデニングが趣味の方なら一度は憧れる「イングリッシュガーデン」。家庭で過ごす時間の大切さが見直されている今、ご自宅の庭に憧れのイングリッシュガーデンを検討してみませんか?こちらの記事では、イングリッシュガーデンの定義や庭づくりの方法、そして、イングリッシュガーデンに欠かせないおすすめの植物を、イメージしやすいように画像をメインにご紹介したいと思います。
目次
イングリッシュガーデンとは?
イングリッシュガーデンの歴史
イングリッシュガーデンにおすすめの庭づくり3選
①ボーダーガーデン
②ランドスケープガーデン
③シェードガーデン
イングリッシュガーデンにおすすめのミディアムサイズの花10選
①バラ
②クリスマスローズ
③アグロステンマ
④オルレア
⑤エキナセア
⑥ポピー
⑦ヤグルマギク
⑧シュウメイギク
⑨カラミンサ
⑩ゲラニウム
イングリッシュガーデンにおすすめのトールサイズの花10選
①ホリホック
②ブッドレア
③ジギタリス
④宿根性サルビア
⑤ルドベキア
⑥宿根フロックス
⑦ワレモコウ
⑧アリウム
⑨ルリタマアザミ
⑩宿根アスター
イングリッシュガーデンにおすすめのオーナメンタルグラス10選
①ラグラス
②パープルファウンテングラス
③フェスツカ・グラウカ
④ホスタ
⑤カレックス
⑥ヒューケラ
⑦ラムズイヤー
⑧スティパ
⑨ミューレンベルギア・カピラリス
⑩ホルデューム・シュバタム
イングリッシュガーデンとは?
イングリッシュガーデンは、宿根草や季節の一年草、風情のあるリーフ類を、自然のままにセンス良く配置した「英国式庭園」のことです。形式ばったフォーマルな庭とは正反対の、片田舎の風景を楽しむような無造作な庭を指しています。
しかし、庭づくりする側としては、無造作ほど難しいものはないですよね。。。
そこで、理想のイングリッシュガーデン風の庭づくりを成功に導くために、今一度、イングリッシュガーデンについて知見を広めてみましょう。
イングリッシュガーデンの歴史
ヨーロッパの庭園史によると、中世から近世まではフォーマルタイプの「イタリアルネッサンスの整形庭園」が大流行したのち、ルイ14世は莫大な費用をかけてヴェルサイユ宮殿に「フランス式の幾何学庭園」を造り、その権力と財力を世に知らしめました。
当時イギリスはヨーロッパの中では貧しく後進国で、庭づくりには後れを取っていました。イタリア式やフランス式の庭園は金銭面や土地柄により、英国ではうまく根付かなかったのです。
そこから、アンフォーマルな自然の美しさを讃えるような風景式庭園「イングリッシュガーデン」が派生し、19世紀になる頃には一般民家にもイングリッシュガーデンが広まっていったのです。
イングリッシュガーデンにおすすめの庭づくり3選
イギリスでイングリッシュガーデンが普及した歴史は上記の通りですが、日本の一般家庭で庭づくりする場合は、個人の庭なのですから思い思いに作ればいいので、そんなにルールを気にする必要はありません。
ただし、少しでも「イングリッシュガーデン」の要素を感じさせるために、以下の3点を意識して庭づくりを行えば、ぐっとイングリッシュガーデンらしさを醸し出してくれますよ。
①ボーダーガーデン
イングリッシュガーデンと言えば「ボーダーガーデン」抜きでは語れないほど重要な植栽です。ボーダーガーデンとは細長い帯状の花壇のことで、主に壁際や、小道に沿って作られます。手前に背の低い植物、奥に行くに従って背の高い植物を植えていきます。
花壇の一番手前側には、季節の一年草や、華やかな花などお好みで植えればよいので、初心者にもさほど難しくありませんが、重要なのは中腹から奥にかけての植栽部分です。毎年花を咲かせてくれる宿根草(しゅっこんそう)や一年草を段々と背を高くして、一番奥には2m近くになる背の高い植物や雑木を植えて奥行きや立体感を出します。
要所、要所に、風情のあるリーフ類や、穂が上がるイネ科の植物を配置することもお忘れなく。穂が日光に透けてキラキラと輝きながら風にそよげば、ワンランク上のイングリッシュガーデンが完成しますよ。これらのリーフ類を総称して「オーナメンタルグラス」と呼びます。
≫「イングリッシュガーデンにおすすめのオーナメンタルグラス」はこちら
②ランドスケープガーデン
ランドスケープガーデンは風景式庭園ともいい、イングリッシュガーデンの作庭技法です。整形庭園のようにきっちりと整地せず、なだらかな起伏や曲線を利用して庭づくりします。池や小川、丘なども潰さずに活かし、道を迂回させる回遊庭園は、イタリア式やフランス式の左右対称で道が直線のフォーマルガーデンとは対照的です。
現代の日本の住宅地は、なだらかな起伏でもなければ、整地されていないわけでもないのですが、イングリッシュガーデンを目指すならば自然風景を意識してみましょう。小道の途中に土を盛って植栽し、あえて道を迂回させ、曲がりくねった小道にすれば、奥行きが出て自然の雰囲気が出ます。ガーデンファニチャは茶系や深緑、ネイビーなど自然界になじむ色味で統一し、派手な色使いは避けましょう。ガーデンの途中に人工的な構造物を置かない(見せない)ように気を付けます。
③シェードガーデン
なだらかな起伏の自然の地形を生かした庭園なので、整形したガーデンとは違い、曲がりくねった道の先には、おのずと日陰になる部分が出てきます。そういった日陰のエリアに半日陰でも育つ植物を植栽する庭づくりのことをシェードガーデンと呼びます。日なたの庭とはまた違った、しっとりとしたニュアンスのガーデンとなりますよ。
シェードガーデンには、ホスタ、アスチルベ、クリスマスローズなど、強い日差しが苦手な植物がおすすめです。逆に日光や乾燥を好む植物には向いていません。詳しくは、植物の性質に詳しいプロに尋ねてみましょう。
イングリッシュガーデンにおすすめのミディアムサイズの花10選
①バラ
・学名:Rosa
・科名:バラ科
・草丈:50~300cm以上(つるバラ)
・開花時期:5月中旬、秋など種類により異なる
・解説:バラはイングリッシュガーデンのフォーカルポイント(見どころ)に是非植えたい植物です。オールドローズや野趣あふれる一重のバラなどを上手に使って演出しましょう。アーチやフェンスに這わせたり、種類によっては背を高くして後ろに持ってきたりすることもできます。

②クリスマスローズ
・学名:Helleborus
・科名:キンポウゲ科
・草丈:50cm前後
・開花時期:1月~4月
・解説:キンポウゲ科のクリスマスローズは冬の花のない時期に咲いてくれるので、ガーデナーに大人気の宿根草です。うつむいて咲く楚々とした姿から「冬の貴婦人」などとも呼ばれます。昔はくすんだ色の地味な花でしたが、今では品種改良が進み、鮮やかな黄色やくすみのないピンク、ダリアのような超多弁咲きなども市販されるようになりました。

③アグロステンマ
・学名:Agrostemma
・科名:ナデシコ科
・草丈:70~100cm
・開花時期: 4月~6月
・解説:地中海原産のアグロステンマは、別名「ムギセンノウ」秋まきの一年草です。水はけのよい日なたを好みます。背がすらりと伸びて風に揺れる様が美しく、イングリッシュガーデンによく似合います。ピンクで中央が白色のギタゴ、淡いピンクの「桜貝」、ホワイトの「オーシャンパール」も人気です。

④オルレア
・学名::Orlaya grandiflora
・科名:セリ科
・草丈:60~100cm
・開花時期:3~7月
・解説:涼しげな白い花を咲かせるオルレアはイングリッシュガーデンの常連です。日当たりと乾燥気味を好みますので、雨が降れば特に水やりはいりません。秋まきの一年草で、こぼれダネでよく増えるので、大変重宝します。直根植物なので植え替えは苦手です。ポット蒔きの場合小さいうちに定植しましょう。

⑤エキナセア
・学名:Echinacea
・科名:キク科
・草丈:50~100cm
・開花時期:6月中旬~8月
・解説:エキナセアは夏に咲くキク科の宿根草で、マーガレットのような花型ですが直径は10cmほどにもなる大きな花です。中心部が盛り上がり、花弁が反ったようになるのが特徴です。赤ピンク系から黄色、白、緑など沢山の種類があるので選ぶのも楽しいですよ。日なたを好み、加湿を嫌いますので水はけのよいように、腐葉土などをすき込んで植え付けましょう。

⑥ポピー
・学名:Papaver
・科名:ケシ科
・草丈:30~100cm
・開花時期:4月~7月
・解説:ポピーは別名ケシ。透明感のあるヒラヒラの花弁が美しい花で、白、赤、ピンク、黄色、紫などカラーも豊富です。日本で販売されているポピーには麻薬成分がないので安心して育てられますが、海外通販で種子を取り寄せる際には、海外では許可されている品種でも日本ではNGの場合があるので、気を付けましょう。

⑦ヤグルマギク
・学名:Centaurea cyanus
・科名:キク科
・草丈:50~100cm
・開花時期:4月~7月
・解説:ヤグルマギクは別名コーンフラワーで。春から夏に咲くキク科の一年草です。種まきでよく育つので、ワイルドフラワーミックス種子の中には必ずと言っていいほど入っています。すらりと1mほどに伸びますが、花の輪は小さく直径2~3cmです。色は涼し気な青紫の他に、白やピンク、紫、渋い黒系の花もあります。

⑧シュウメイギク
・学名:Anemone hupehensis他
・科名:キンポウゲ科
・草丈:30~100cm
・開花時期:8月~11月
・解説:シュウメイギクはキンポウゲ科の宿根草で半日陰でもよく育ちます。漢字で書くと「秋明菊」秋の花ですが、異常気象で年々開花が早まり7月末から咲くこともあります。白の一重咲きが一般的ですが、ピンク色や八重咲きの園芸品種も市販されていますのでお好みで選ぶとよいでしょう。花が終わるとふわふわの種子ができ、風で飛んでこぼれ種で増えてくれます。

⑨カラミンサ
・学名:Calamintha
・科名:シソ科
・草丈:15~50cm
・開花時期:5月~11月
・解説:シソ科の宿根草カラミンサは、花に派手さはないものの、小花が沢山ついてよい雰囲気を醸し出してくれます。花色は白、ピンク、薄紫などで春から秋まで長く咲いてくれます。爽やかなミントのような香りのするハーブなので、お茶にして飲むこともできます。日なたでも半日陰でもよく育ちますが、水切れには注意しましょう。

⑩ゲラニウム
・学名:Geranium
・科名:フウロソウ科
・草丈:40~60cm
・開花時期:4月~6月
・解説:ゲラニウムは、青や白、ピンク、紫、褐色など様々な花色があり、かわいらしい小さな花を咲かせます。ゲラニウムには草丈30㎝以下の高山性(背の低いタイプ)と草丈50cmほどになる高性の種類があります。高山性のゲラニウムは寒冷地でないと育たないので、関東以西の暖地のガーデンでは高性のタイプを使用します。明るい半日陰で、水はけと水持ち両方叶った用土に植え付けるとうまく育ちます。

イングリッシュガーデンにおすすめのトールサイズの花10選
①ホリホック
・学名:Alcea rosea
・科名:アオイ科
・草丈:100~200cm
・開花時期:6月~8月
・解説:ホリホックは別名タチアオイ、背の高いハイビスカスのような夏のイングリッシュガーデンを彩る花です。一重や八重、花色もピンクや白、オレンジなど明るい色から暗褐色まで豊富にあります。寒さにも強く、ほとんどが宿根草ですが、種類によっては一年草や二年草があります。種や株分けで増やすこともできます。

②ブッドレア
・学名:Buddleja davidii
・科名:ゴマノハグサ科
・草丈:200~300cm
・開花時期:7月~10月
・解説:夏から秋にかけて、小さい花が密集した花穂が円錐状に長く伸びて、枝垂れるように咲くブッドレア。別名「バタフライブッシュ」蝶を呼ぶ花をして有名です。花色は白、青紫、ピンクなどで、甘い香りがあたりに漂います。生育旺盛で、大きくなると3mほどに成長します。

③ジギタリス
・学名:Digitalis
・科名:オオバコ科(ゴマノハグサ科)
・草丈:50~200cm
・開花時期:5月~6月
・解説:初夏になると釣り鐘状の花が密集した花穂を上げて、2m近くまで成長する大型の植物で、ボーダーガーデンの背景にインパクトを与える名脇役です。夏の暑さに弱いので、岡山のような暖地では二年草扱いですが、本来は宿根草です。

④宿根性サルビア
・学名:Salvia
・科名:シソ科
・草丈:60~200cm
・開花時期:6月~11月(種類による)
・解説:サルビアには千近い種類が存在します。一般的な花壇では背が低く赤い一年草のサルビアが有名ですが、ここでご紹介するサルビアは高性の宿根草です。こんもりと大きく育ち、花穂が上がるとさらにゴージャスになります。サルビアセージなどと呼ばれることもありますが、正式名ではありません。

⑤ルドベキア
・学名:Rudbeckia
・科名:キク科
・草丈:50~150cm
・開花時期:7月~10月
・解説:夏から秋にかけて咲くルドベキアは、黄色や赤、その複色などのキク科らしい形の花です。ルドベキアの最大の特徴は、秋、花が終わった後に、花茎が立ったまま真ん中の黒い部分だけが残り、まるでアートのような姿で、花後も長く楽しませてくれます。雑草なみに丈夫ですが、寒さにはやや弱いようで一年草扱いにしてもよいでしょう。こぼれ種でよく増えます。

⑥宿根フロックス
・学名:Phlox
・科名:ハナシノブ科
・草丈:80~120cm
・開花時期:6月~10月
・解説:初夏から秋にかけて長く咲いてくれるかわいい花です。種類は豊富で、背の低い種類もあるのですが、イングリッシュガーデンにおいては背の高いものが重宝されます。暑さにも寒さにも強く、日本で冬越しできます。

⑦ワレモコウ
・学名:Sanguisorba officinalis
・科名:バラ科
・草丈:20~180cm
・開花時期:7月~10月
・解説:夏から秋にかけて、暗褐色の小さな円筒状の花を咲かせる宿根草です。秋の風情を思わせる個性的なアートのような植物です。矮性の園芸品種もありますが、イングリッシュガーデンでは2m近くの背の高い種類がよく使われています。

⑧アリウム
・学名:Allium
・科名:ネギ科(ユリ科)
・草丈:50~120cm
・開花時期:5月~6月
・解説:アリウムは長く伸びた花茎の先に、小さい花が集まり球状になった花姿になる球根植物です。中でもアリウム・ギガンチウムは直径15cmほどの巨大な球状になるので、見ごたえがありますよ。個性的な姿はイングリッシュガーデンのアクセントにもなります。白ピンク青紫などカラーも豊富です。

⑨ルリタマアザミ
・学名:Echinops
・科名:キク科
・草丈:60~150cm
・開花時期:6月~9月
・解説:ハリネズミと言う意味の学名を持つルリタマアザミは、鮮やかな瑠璃色のトゲトゲした球状の花を咲かせる宿根草です。その美しさから、切り花やドライフラワーの花材としても活躍しています。日本の九州にもヒゴタイと言うルリタマアザミの一種が自生しています。

⑩宿根アスター
・学名:Aster
・科名:キク科
・草丈:100~180cm
・開花時期:8月~11月
・解説:アスターや菊と言うと、日本では仏さまに供える仏花のようなイメージですが、ヨーロッパではアレンジメントの花材などにも使われ愛用されています。花の輪自体は2cmほどで小さいのですが、イングリッシュガーデンでは2m近くにまで成長し、ボリューム満点です。

イングリッシュガーデンにおすすめのオーナメンタルグラス10選
①ラグラス
・学名:Lagurus ovatus
・科名:イネ科
・草丈:30~60cm
・開花時期:4月~7月
・解説:ラグラスは小型のオーナメンタルグラスで、別名ラビットテールグラスです。鉢植えにしてもかわいく飾れるので、庭が狭い方でも楽しむことができます。

②パープルファウンテングラス
・学名:Pennisetum
・科名:イネ科
・草丈:50~150cm
・開花時期:7月~10月
・解説:パープルファウンテングラスはペニセタムの中の一品種です。銅葉で、夏になると猫じゃらしが大きくなったような紫色の花穂を上げます。寒さにやや弱く、冬越しできないかもしれませんので、一年草扱いにして種で更新する場合もあります。

③フェスツカ・グラウカ

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・学名:Festuca glauca
・科名:イネ科
・草丈:30~60cm
・開花時期:6月~7月
・解説:青銀色でふさふさの細葉を持つフェスツカ・グラウカは、イングリッシュガーデンで人気のオーナメンタルグラスです。シルバーグラスや青髭という別名もあります。
④ホスタ
・学名:Hosta
・科名:キジカクシ科
・草丈:15~100cm
・開花時期:7月~8月
・解説:ホスタはギボウシという日本名もある日陰に強く、シェードガーデンには欠かせない植物です。小さな矮性種から、2m近い大型種もありますが、通常は1mくらいのものが多く見られます。葉色や模様も様々な種類があります。食用にもできます。

⑤カレックス
・学名:Carex
・科名:カヤツリグサ科
・草丈:20~120cm
・開花時期:4月~6月
・解説:カレックスは極細葉の植物で、花のイメージはあまりありませんが、緑や銅葉など葉色も豊富なカラーリーフで一年中楽しめます。日本ではスゲと呼ばれることもあります。小型種は寄せ植えの名脇役として使用されますし、大型種は地植えに向いています。

⑥ヒューケラ
・学名:Heuchera
・科名:ユキノシタ科
・草丈:20~40cm
・開花時期:5月~7月
・解説:ヒューケラは別名ツボサンゴ。昔は緑の葉で赤い花が咲くものが主でしたが、今ではキャラメル色や赤茶色の葉、斑入りのものなど、様々な葉色の品種が市販されるようになり、アートのように楽しむことができます。日陰でもよく育ちます。

⑦ラムズイヤー
・学名:Stachys byzantina
・科名:シソ科
・草丈:30~50cm
・開花時期:5月~7月
・解説:ふわふわの白い毛に覆われた柔らかい葉を持つラムズイヤーは、ひつじの耳のような葉を持つことから名付けられました。初夏に紫色の花穂を上げます。大変丈夫なのですが、葉っぱ自体は地に伏せているので蒸れやすく、時々枯葉を取り除くときれいに保てます。

⑧スティパ

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・学名:Stipa tenuissim
・科名:イネ科
・草丈:30~50cm
・開花時期:6月~10月
・解説:スティパは「エンジェルヘアー」や「ポニーテール」などの名前で流通するオーナメンタルグラスです。極細いフサフサの葉を持ち、光に輝く姿はとても美しく、まるで天使の髪の毛のようです。比較的小型なので鉢植えにしてもよいでしょう。

⑨ミューレンベルギア・カピラリス
・学名:Muhlenbergia
・科名:イネ科
・草丈:60~100㎝
・開花時期:9月~10月
・解説:ミューレンベルギア・カピラリスは、ピンク色の穂を持つ園芸種です。ホワイトクラウドという白色品種もあります。日の光に透けるとキラキラ輝き、晩秋からの枯れた花穂も美しく、ウィンターガーデンを飾ります。

⑩ホルデューム・シュバタム
・学名:Hordeum jubatum
・科名:イネ科
・草丈:50~60cm
・開花時期:5月~8月
・解説:ホルデューム・ジュバタムは白緑の穂を上げ、穂の先端が赤みを帯びて枝垂れます。その姿は大変美しく、イングリッシュガーデンに欠かせないオーナメンタルグラスです。寒さには強いですが夏の暑さに弱いので関東以西では一年草扱いとなりますが、毎年買い直してもよいほど素晴らしい植物です。
まとめ
イングリッシュガーデンの定義や庭づくりの方法、そして、イングリッシュガーデンに欠かせないおすすめの植物を、イメージしやすいように画像をメインにご紹介してみました。
ガーデニングに造詣の深い方や経験豊富な方ならそんなに難しくないとも思える「イングリッシュガーデン」の庭づくりですが、実際のところお住いの地域にあった植物選びや植物に適した植え方など少し不安かもしれません。
そんなガーデニング初心者さんはまずは庭づくりのプロにデザインからお任せしてみてはどうでしょうか?最初にきちんと計算して庭づくりをしておけば、後は皆さんの愛情と日々のメンテナンスで素敵なお庭が育つはずですよ。
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